0026 一つ角
私は
もう元の私には
もどれないのです
知ってしまったから
人間の悲しみと後悔と
そして愛さえも
私は涙を流し
全て永遠なる私には
似合わないのに
私の外見は戻っても
私の心は変わらない
知ってしまったことは忘れられない
緑の私の森
私の森にすむ仲間達
かつては私の時の中の全て
ああでも今は
私は満足できない
不死の体に死すべき心
時のはざまを
私はさまよいつづける
いつまでも死すべきもののように
07-10.28-12.5
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なんか、「最後のユニコーン」を読んだ後に書いたみたい。
「私」は、そのユニコーンですね。
絶版になっているみたいだけれど。新しいものが出ていると思ったら
映画になっていて、その解説みたいな感じとか。残念。
これは完全に「設定外」の話。でも、あれは良い本、だと思う。今でも。
ジェニーの肖像も、とても好き。「設定」に通じるし。これはまだ手に入るみたい。
あと、ゲイルズバーグの春を愛すとか昔のハヤカワFTにはいいものがたくさんあったのに
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amazon.comに行ってみたら、Bluray売っていたのだけれど、絵柄がダメそうだった…
これはなしだな。
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10.30追記
調べて行ったら、続編が出ていて、それを含めた完全版が2009年に出ているとのこと。中古でもとても良い値段がするけれど、欲しい。その存在を知っただけでも、これを塚から掘り起こして埋めなおした甲斐があったというもの。
もし、この後書き見る人がいたら、ぜひ検索かけて解説とか評とか読んでみてください。そして、気になったらぜひなんとか本を手に取って読んでみてください。
とある(検索でとても上に出てくる)ブログの解説にユニコーンの最後の言葉が引用してありますが、まあ本文はそれそのままで完全に草です。




