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0002 定型二題
かるい定型でひとつ と思ったら全然字数たりない。
愛しき人の唇に
心を込めた口づけを
茶色の瞳目の前で
驚きからかしばたたき
その表情がなんとまた
僕の心をひきつける
愛しき人の長い髪
軽く抱えてもてあそぶ
愛しき君の存在を
確かめたくて愛ゆえに
16-6.29-7.8
※※※※
梅雨まだ明けぬ曇り空
木の葉の上の水玉と
地面を低く飛ぶ燕
紫陽花の花様変わり
経った月日を表して
僕の隣で揺れている
君の湿った長い髪
先ほどまでの通り雨
傘もささずに歩いてた
道路にできた水たまり
飛んでよけてく君の足
無邪気な君のその態度
穢れを知らぬその心
月日は経てど変わらない
君の心は青いまま
そう大輪の花広げ
16-6.29-7.21
塚を見上げてみた。あまりの巨大さに背筋に悪寒が走った。
どうしよ。




