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0170 僕のもとにいるかぎり
僕のもとにいるかぎり
君は傷ついていく
僕の幸せの代償に
君は自分自身を払う
僕には君を守れない
君の傷を消すことは出来ず
これ以上君を傷つけまいと
することすらできない
君の心の代償で
僕は生を知り
愛を知った
それに尽くそうと誓ったけれど
どうしたらいいものか
僕の手から離すことが
君のためになるのか?
君をこれ以上傷つけぬため
ああしかし、それはできない
たとえ君が望んだとしても
僕にはそれだけは出来ない
知ってしまったから
人を愛することの素晴らしさを
愛する人の傍らの安息を
03-2.1-3.7




