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0168 誓い
人の心がうつろうように
求めるものも変わりゆく
不実な月にかけて誓った
誓いのごとくに
時と共にその力は
消え去っていく
月が欠けていくかのよう
一時はこの身を支配した
ものがもう意味を持たず
だから恐ろしくて誓えない
魂に属するものにかけて
時の流れとむなしさが
魂を地に落とさぬとも
限らないのだから
心の求めるものは知っている
行うべきことを知っている
だけど踏み切れない
その誓いが破れたら
今度は何を頼っていけばいいのか
敗れた誓いはどこへ行くのか
敗れたこの心は……
03-1.2-3.3




