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0157 朝 二題
小鳥たちが目を覚ます
うるさいほどのさえずり
空はほんのりと白く
風は優しく
そして少し冷たく
遠くの香りを運ぶ
霧のような細かい
雨の降る朝
何もかもが今から
あふれ出ようとしている
音も、光も
人々の吐息も
空がどんどん
明るくなっている
時の動き、そして……
失われていくものと
創られていくものと
そのどちらもが
始まろうとする時
朝……
20.4.6-5.13
※※※※
もう日は高く
夜の闇と
静けさは去った
騒がしいほどの
小鳥の鳴き声
動き出した
人々の気配
それらはみな
この新しい一日が
始まりつつあることの
一つの証
ゆっくりと、だんだんに
日は動きつつ
時も流れて
そしていつしか
またあの静かな
闇の時が訪れる
それまで少しばかり明るく
暖かい昼の時を
風の音が強い
雲はない青空……
20.4.6-6.9
明けつつある朝と、明け切った朝




