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1474 かりそめ / 真珠の様な
たとえどれほど
愛したとしても
何一つ、何一つだに
永遠ではありえず
生命あるもの
いつかは滅し
形あるものも
形なきものも
時の流れの中に
いつかは自らの
姿を忘れてしまう
悲しい事に
悲しい事に
今この時こそが
至福の時なれば
この時はけして
永遠に続くものでは無いと
49-1.1-1.2
※※※※
あなたが私に
語ってくれた言葉は
みな私にとっては
宝石のようなもの
とても美しすぎて
人にさらすのが
おしくなるほどに
それでも他人に
見せたくなるほどに
真珠の様に
糸を通して
この身をかざる事に
してみましょうか
それがどれほど
私を美しく
飾り立ててくれるでしょうか
50-5.9-5.16
永遠に続くものが無いのであれば、この幸せもいずれ失われてしまうのは明らか。
だから、悲しい。今ではなく、いずれ来る未来を想うと。
その言の葉が大切に思えるのは、そこに想いがこめられているから。




