1464 あのころ / 花びらが散るように
あのころが懐かしい
君と知り合ったばかりの
あのころが
君をただ僕一人の胸に秘め
そう、それがまだ
他に知られなかった時が
ただ僕の心の中で
君は輝いていた
君の微笑も
僕一人のものだった
君を独り占めしようとするのは
許されないのか
君を愛しているのに
他のものが君を
目にするのさえ許せない
この気持ちを
君は知っているのか
君のその微笑は
今は誰に向かって
投げかけているのか
03-2.1-4.3
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君への愛を
よりはっきりと
自らに示すために
贈った花
今はもう枯れはて
花びらもほとんど
残っていない
ああ、その花こそ
愛の全てだったのか
花が若さに満ちていた時
この愛も瑞々しかった
花びらが落ちていくのと
同じ様に
この愛もまた
欠けていったのだろうか?
落ちた花びらは
つけられはしない
失ってしまった愛は
戻っては来ない
ならば、ただできるのは
これ以上その愛を壊さぬ事
03-2.1-4.21
で、3番の回収。これを含めて5部分。適当にばらして。
3番の時点で、もう「あの頃」を想う。いや、まだまだ先は長いんだよって。
想いにかけて花を贈る。でも、その命は短い。では、想いの命も短いの? うーん、まあ、そうでもないんだけれどねえ。




