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1457 想いは過ぎる / 明日を語る
想いというものは
時と同じで
過ぎていくだけ
留める事は
どうやったって
できはしないのだよね
こうして綴られた
言葉はあるいは
想いを微かにでも
示してくれているのかも
しれないけれど
それでもそれはけして
形ではないから
そこにあるのは
単なる想いの
影でしかないから
だから私はこんなにも
悲しいのです
だから私はこんなにも
寂しいのです
37-11.10-12.30
※※※※
明日という日を
語る事は
なんて恥ずかしい
事なのだろう
でもだからこそ
明日を素直に
見つめられる人は
愛おしく、力強く
若々しいのだろう
ああ、言葉という
それ自体は何一つ
意味を持たないものが
なんとその時だけは
輝かしく思えるのか
力という名の
衣をまとうのか
私には判らない
私には判らない
それでも真実は
それ自体の持つ
重みがあるのだから
あるのだから
37-11.10-1.3
書き残したもの。それは想いの影にすぎない。
想い自体は、時とともに過ぎ去っていく。
希望をもって明日を語るには、若さが必要なのです。
恐れを知らないそれが。多分。




