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1437 今を保つために
水が流れている
魚は泳ぎ続ける
ただ同じ所に
留まっているために
流されないために
水は流れ過ぎる
そして変化というものを
おこさないためには
なんと大変な努力が
必要とされるのか
生に中休みは
ありはしないのだし
力ゆるめれば
流されるだけだ
それでも、ああなんと
真理が真理であるように
時は時でありうるのか
今はやはり今であり
昨日と今日における
真実はみな明日に
当てはまってしまうのか
答えはない
答えなどない
36-9.11-9.15
川魚は、今いる場所を守るために、ただ泳ぎ続ける。
流れに逆らって。ずっと、ずっと。
そして、いつか力尽きる。




