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1433 永遠に / 答えを求める旅
今という時を
永遠に
それが僕の
最大にして
たった一つの
願いなのです
愛しき人よ
あなたがこれからも
僕の隣にいて
僕のささやきかけに
微笑んで答えてくれて
そして僕は
君を、君だけを
想っていて……
ああ、そんな'時'が
永遠に続いたら
僕はどれほど
幸せだろうか
僕はどれほど
嬉しいだろうか
それができない事を
知っているからこそ
35-6.1-7.8
※※※※
何が真実か
それが僕には
判らないから
僕はずっと
それを求めつづけた
そんな気がしている
そして答えはいまだ
手に入れられては
いないのだろう
歩んできた道のりは
短かったようで
なんと長い事だ
そして歩んでいく
道のりというものも
短いようでいて
きっと長いのだろう
得るものとそして
失うもの、それらの
なんときわどく
バランスしていることだ
ああ
35-6.1-7.12
それは、たったひとつの、そしてけして叶わない願い。
それが判っているからこそ、なお、願う。
得たものは、いずれ失う。それがたとえ……であったとしても。
というわけで35番おしまい。




