1428/1484
1428 手を伸ばす / 求めるもの
手を伸ばす
ずっと先へ
ずっとずっと先へ
光の見える彼方
救いのある所
僕は手を伸ばす
心が叫ぶ
求めるものを
つかみ取ろうと
それが得られない
悲しさと
その間にあって
何もできないでいる
自分を見つけて
もどかしさに
苦しんで……
たった一言が
これほどまでに
重いものなのか
たった一言が
これほどまでに
遠いものなのか
あと少し
あと少しだけで
手が届くのに……
35-6.1-6.29
※※※※
夢見る時期が
過ぎ去ってしまっても
それでも求めていたい
ものがある
いつになっても
大切なものが
この世には確かに
存在している
それはなんと
真実なのだろう
それはなんと
大切なのだろう
一つは夢の様に
一つは想いの様に
一つは力の様に
一つは愛の様に
そして全ての想いが
時と場所を
形作るほどに
それほどに強く
求められているものが
ある事は確か
在る事も確か
35-6.1-7.2
あと少しと思っても。どうしても、指に触れない。
指に触れても、つかみ取れない。
手に入れられない。
きっと、ずっと。
求めなければいけないものはあり、そして、それは実際にどこかには在るのだと。
ならばそれを探す? 夢を失っても、捜しに行けるのだろうか。




