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1406 遠い人 / 運命

あなたの事を

想っているから

あなたの話を

聞くという

ただそれだけのことが

どれほどまでに

嬉しい事か

そしてまた

どれほどまでに

悲しい事か


想っているのに

手を差し出せない

求めているのに

与えられない

それはなんと

悲しい事だろう


ああ

あなたはあまりに

遠いものだから

とてもとても

遠いものだから

私はとても

悲しいのです


31-7.24-9.8


※※※※


力尽きる前に

何を成すべきか

せめてそれだけは

知っておきたい


自らすべき事を

すべきでありながら

成し遂げられなかった

もろもろの事を


今私は時を失い

そして自由を失い

一体後に何が

残ってくれるのだろう

私はそれすらも

知りはしないのだ


そしてその方が

破滅への道を

歩いていくのには

かえって好都合だと

私は知っている


ああ、定められた

運命という名の

魔性のものよ


31-7.24-9.11

時が進むと、なかなか何も考えずに「好きだ」という事が出来なくなってくるのです。


逆らえずやってくる結末なら、何も知らない方が幸せ、という事はあるのかも。

知ってしまってから終わるまでの苦しみ、というのはいかばかりかと。

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