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1342 ひとり
私は一人
あなたがいないとなんて
広く見える部屋
語らう人がいないから
私の想いだけが
回りに満ちている
夜の風はもう涼しい
過ぎ去った季節
そして過ぎつつある時
止んだばかりの雨
空には雲がかかり
天上の灯りは見えやしない
そして地上をさえ
動くものは無く
とても静かに
時計の音だけが
規則正しく続く
鳴らない電話のベル
待っていたのよずっと
待っているのよずっと
だのに答えるのは小さな虫だけ
22-8.29-9.21
.........
二人の次は一人。「鳴らない電話のベル」に時代を。
その後の 待っていたのよ/待っているのよ という繰り返しはなんかだ好き。




