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0132 終章
目にしていたのは時の中
飛び立つことができないで
もがいていた一つの生命
常に空を見上げつつ
至れなかった小さな生命
かくも生命は儚いものか
かくも運命は強いものか
運命の内に生命の証
何一つだって残らない
目にしていたのは……
意識が呼び戻され
暗闇はいずこかに消え
目には明るき日の光
この体のみを照らし
心の中には差さぬ光
心の中はいまだに
闇の中の暗き湖
そしてかすかに映えるのは
白く悲しき月の光
運命の流れ映し出す
淡く輝く月の光
02-10.28-1.23
見ていたのは夢
けれど、見ていたものは私を変えずにはおかなかった
私の心は、まだ夢の中に囚われ続けている
という感じでしょうか。オリジナルとは視点が変わって着地点もずいぶん変わった。
なぜ終章になったのか、というと標準的なソナタ形式では、4楽章構成だから、はみだした部分は、ということなのでしょう。




