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1247 リップ / 二度と
とても淡い
淡い淡い
淡いピンクを
あなたの口に
冬の寒さが
寂しさが
あなたに宿って
その口を
氷つかせて
しまわぬように
時の流れの中に
それでも存在している
あなたという人に
この世の全ての
微笑みを
自らの口元に集め
ああその美しさは
この白い季節には
他に比べるものとてなく
美しい、あなたに
17-9.14-11.10
※※※※
僕には君を
守ってあげる
力がない
君を僕だけの
誰の目にも
つかない所に
ひっそりと
隠してしまって
ああそうして
他の誰にも
その穢れた手で
触れさせないよう
僕にそれが
できたならば!
懐かしい日々
過ぎ去りしもの
かつて君が
僕だけのものだった
そんな時は二度と
やって来はしない
17-9.14-11.8
まあ、これを念頭に置いていたかはともかく。表現を見ると、まあ
そういう所になるでしょうか。
結局、失った楽園は取り戻せないのです。




