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1238 時に喜び、時に悲しみ
時が過ぎるという事は
今日という日がすぐに
昨日という名で
呼ばれるという事は
なんと悲しく、そして
なんと喜ばしい事だ
今日という良き日を
失ってしまった悲しみを
埋めてくれるのはただ
明日はより良い日で
あるかもしれないという
本当にはかない
期待だけなのだ
そして悪しき日の
今日を過去へと
忘却の川のそこへと
追いやってくれるのも
また他ならぬ時なのだ
時に喜び、また悲しみ
一日ずつ私の手元から
奪われて行ってしまう
私の持っている'時'が
17-9.14-10.31
時を過ごすという事は、その時を手の中から奪われるということ。
それが良いものであっても、悪いものであっても。
そして手の中にあるものは、どんどん少なくなっていってしまう。




