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1225 空を見つめて / 私の夢
空を飛びたい
より高みへと
古代からの
人々の願い
ああ、そして人類は
宇宙をも
駆けるようになった
夜空に輝く星々
やがては手の届く
所にやってくる
そして人々の目は
空を向いて
自らの足元を
見つめる事が
無くなってしまった
母なる海、父なる大地
我々を支えるもの
それらへの想いを
失ってしまった
やがて夢破れて
足元が崩れるまで
17-9.24-10.11
※※※※
飛び立っていく
私の夢が
私の手の中から
私の心の中から
初めはほんの、ほんの小さな
卵だったのに
私の想いで温めたら
いつしか雛になって
ついに私の元から
飛び立つまでになった
翼を大きく広げて
円を描きながら
大空を登っていく
私の夢!
羽ばたき続ける
はるかな高みまで
重い私の体はおいて
私の魂だけ
その羽に乗せて
ああ、私の夢は
飛び立っていった
83-9.14-10.12
上を見てばかりいると、足元がおろそかになる
それか崩壊して初めて気が付くほどに
自分の夢がこの手を離れて飛び立っていく
それは少し寂しいけれど、最も幸せな結末




