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0122 夜の闇
いと青白き月光の
差し照らしたるテラスにて
立ちて景色をながむれば
なぜかおののく我が心
ただ夜の闇世を覆い
何もわが目に映らざる
聞こゆるはただ夜の風
木々の梢を揺らす音
人はその中入るを得ず
ただ魔性のみそこに住む
人の心はその中で
もてあそばれてうめくのみ
人々いかに嘆こうと
時は歩みを止めはせず
さらさらさらと音静か
時は過ぎゆく確実に
夜風も吹くはただ我の
茶色き髪を扇ぐのみ
我が髪扇ぎ夜の風
ただ我がもとを去り行きぬ
月は光を投げれども
我が内までは届かざる
たとへ我が身を照らすとも
消して心は照らされず
世の闇そこは魔性の屋
ただ人入るを拒むのみ
されどいつしか人はみな
魔性の闇に魅入られぬ
1-8.5-8.27
昨日も、多分一括してダウンロードされた方がおられたようです。感謝。
しかし、これって一括して読めるものではないから、先端までは来ていただけないんじゃないかな、と思ったり。




