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1218 秋の雨
秋の雨が降る
夜の静けさの内に
自らの音のみ響かせ
月も見えない星もない
ただでさえ星の少ない
都会の空でも
なおさら夜の闇が広がる
全てをおおいつくし
全てのものに染み渡る
闇が、雨が、冷たさが
白い季節を待つ
この一時の雨は
梅雨のような温かさはない
ただ…… 降りしきる
来たるべき日々の
先ぶれとして……
絶え間ない雨音は
時や想いや夢までも
流し去りそうに思える
夜の闇の中で
明りもつけずにそれを聞くと
いつしか眠りの精が
この心氷らせに来る
風はもう冷たい
17-9.14-10.4
半年近く季節がずれているか。
リアルでは、もうすぐ梅雨に入りそう。今年は早い。




