1215 あなたの目
青白き月の光にも似た
寂しさが宿るあなたの目
万物に光を投げかけながら
結局は闇に吸い込まれてしまう
その事を悲しんでいるような
あなたの静かな目
ひとひらの雪の冷たさにも似た
白き光の宿るあなたの目
それはあまりにも儚く
すぐにでも消え去ってしまう
自分自身を見つめるような
冷めたあなたの目
落ち葉の黄色にも似た
深い諦めの宿るあなたの目
結局は地に帰って
自らの存在を失ってしまう
自らの運命を知り尽くした
深い深い諦めの目
ああそんなあなたのまなざしに
優しさの黄金色をただ
ともすことができるならば
激しい情熱の炎を
燃やすことができるのならば
私は一体何をか惜しむだろう
あなたの目はあまりに静かで
それでいて何もかもを
物語ってしまっている
あなたの寂しさの元も
あなたの冷たさの元も
そしてその諦めの元も
どれ一つとして私の手には余る
私の力はあまりに小さいから
それでもあなたの目にもう一度
喜びの色を呼べるのなら
そのために私はあなたに
身も心も投げ出して良い
17-9.14-10.1
こういう長いのがあるということは、まあ充実していた証拠かも。
全て6行ずつと、それなりに整えてあり。
ちなみに、「少し欺瞞か」とのコメントあり/w




