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1138 夜の雨
夜降る雨は
とてもさみしい
誰の心に
降りかかる事無く
いつのまにか
失われて行ってしまう
雨音を聞くものとてない
悲しい時
地面に立つ水柱を
みつめるものもいない
悲しい悲しい雨
誰にも気にされず
それでいて天から
落ちることを止めはせず
何を求めて?
何を願って?
いつかいつの日か
求めるものが
手に入ることを
はるかな願いの内に
雨は静かに休みなく
降り続いている
21-6.17-6.22
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何度か出てきている夜の雨。
誰の注目を集める事もなく、終わってしまうもの。
それはやはり寂しく。別に世間の耳目を集めたい、というわけでもないのだけれど。




