1133 休息の意味 / 願望 と一年目
休息の持つ意味が
未だ理解できない
義務と行動との
前に立つ休息よ
お前はこの人生に
いかなる意味を持っている
身も心もお前に任せ
時の過ぎるのに任せれば
何事も生み出し得ず
運命の歯車を
回すのはお前の力
突き放す事はできず
浸りきる事も
この心が許さない
休息よ、お前の力
お前はただこの身を
運命の中で弄ぶだけ
02-10.28-1.3
※※※※
願いは永遠に
心は永遠に
ついてこれぬのは
この体
願望と、そして欲望と
どう区別すれば
いいものか
善なる行いと
悪しき行いと
どう分けたのなら
いいのだろう
心が欲するものを
身体は拒み
身体の欲するものは
心をも乗り越える
悪しき心よ、体よ
去っていってしまえ
理想と夢と
美のみ残して
この心の願望を
全て解き放て
02-10.28-1.24
※※※※
時はあまりに早く行き過ぎ
今日でもう君と知り合ってから一年
この一年を振り返ってみると
君は本当に僕を助けてくれた
僕の心の支えになってくれた
僕は何もしてあげられなかったのに
その事をもどかしがりながら
それでも僕は君を見つめることしか
いつか君が僕の心を正そうと
君自身を傷つけたことも
今ははるか記憶の彼方
それでも君は傷は消えない
時の流れも消し去ることは無い
君の心の表れを
君がいなかったら、君に出会わなかったら
一体僕はどうなっていたことだろう
君という人がいて、そしてその人のため
何かをするという事を覚え
ああ君が無かったら
僕は他の何で心を支えられただろう
いまはもう君しかいない
君が僕の心の全てなのだから
大時計の振り子のように
僕の心が揺れ動いたとしても
結局は君のもとに帰っていく
君の顔を眺めるだけで心も休まる
この一年、一年という時が
偶然出会った二人を
離れようもなく結びつけた
変わることのない愛を
君と作り上げてきた
この一年の思い出
辛いこともあったけれど
やはり今や輝いて見える
君と過ごした日々は
もう消えることは無い
君の頬への口づけは
永遠に残りはしないけれども
口づけしたこの心は
けして変わりはしない
たとえこの体が年を経ても
この心は年を経ない
君と僕との二人の世界は
時さえも踏み入ることは出来ない
君と出会ってすぐ
僕の年が一つ増えた時
何かむなしさを感じた
君との間に
君の止まった時計と
僕の止まることのない時計と
その間にあって
悲しみを覚えたのは
その時のずれが全てを
変えていくように思えたのだ
それを今でも否定できない
そうしてもうすぐまた僕は年をとる
ああだけど今はそう思わない
むなしくないと言えばうそになるけど
君への愛を信じていられる
君を想う心を信じていられる
たとえ体が年を取ろうと
君に対して僕の心は
時を経ることは無いのだから
変わることのない君への想い
君のどこが僕の心を
こんなにも強く捉えたのだろう
君の唇も長い髪も
美しい瞳も全ては僕の目を引くけれど
本当に僕が惹かれたのは
君の美しさではなく君の心に
君は確か美しい、しかし
それにもまして君の心は美しい
口に出して言うことは無いが
優しさに満ちた君の心
僕の心の中深くしみいり
今君の心は僕の心
そして君の心が本当に
僕の心と一つになったら
君は僕の心の中で
はしゃぎまわり
君の髪は風に揺れ
君は野の花を見てほほ笑む
その瞳がこちらを向きと
僕の心も君の心の中へ入り
ただ時の止まった世界で
美しい喜びが満ち溢れる
その夢を覚める事なく見られたら
ああだけれど時が
否応なしに僕を目覚めさせ
再び僕を操り始める
そして外の世界にいるうちに
生まれ出でた心の歪を
君が全て癒してくれる
ああ君といる事が出来なければ
僕はけっしてこの世界に
一人で生きてはいけまい
そうして時は過ぎていき
君と暮らした一年が
今はみな僕の想い出の中
しまい込まれてしまっている
今はただ過去に変わり
思い出の中しまい込まれる
そして明日が来るうちは
僕たちはただその一日を
よりより思い出とできるよう
行動し、愛し合う
明日、時が流れるかぎり
けして来たることを止めず
僕たち二人の日にも
終わりは来はしない
この一年も過ぎてみれば
あまりに短かったような
それでも大切な
僕の時間、思い出
これからもその思い出が
美しく輝くように
願いを込めてこの一年に
そして来たるべき明日に
願いを込めて君に贈ろう
一本の花を
花の命は短いけれど
君は永遠に変わることは無い
ああ、だけれどその短い生命が
精一杯に君を飾り立てる
一本の花の質素な美が
君をますます美しく見せる
ああその花を君にさして
そして僕の心を受け取っておくれ
この小さな黄色の花に込めた
僕の変わることのない心を
やがてまた時は過ぎ
一年が行き過ぎる事だろう
また想い出が積み重なって
君との愛も深まるだろう
ああだけれどこの一年は
無から有が生じたのだ
偶然出会った君との間に
いつしか愛が芽生えたのだ
たとえそれが深まったしても
生ずることよりは意味を持たないだろう
だから僕は感謝する
君とこの一年という時間に
二人を結び付けた
一年という時間に
そして実際二人の心が
固く結びついたということに
ああだから僕は
この一年が、そして来たるべき日が
いつまでも美しく輝くよう
願いを込めて君に贈る
この僕の心をそのままに
そして受け取ってくれたなら
どうかこちらを向いておくれ
この一年が君にとっても
良い日だったと告げておくれ
私の愛する人よ
02-10.28-10.28
今日で2番も終わりになるので、ちょっと詰め込んでしまったのは、仕方のない事なのです/w
昨日放り込んでおくべきだったな、とちょっと後悔。




