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0111 霧が晴れた後
時は流れ……
つかの間の安楽も行きすぎ
黒い雲が空一面をおおい
目の前には濃い霧が立ち込め
自分の行く先が全く見えない
暗闇に落ちるのか、日が差しているのか
今はただ迷っているだけ
自分の歩いてきた道も
正しかったと言い切れない
自分の歩いていく道も
正しいとは言い切れない
前も後ろも全く見えはしないから
だけれど時の流れは
私をここに留めはせず
ただ押し流していく。この私を
私はそのまま盲目的に
道を選んで先へ進むだけ
もうすぐ夜明け、霧の晴れた後
私の目の前にあるのは
明りに満ちた天国だろうか
それとも暗闇の中?
01-8.5-9.15




