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1108 罰
目にすべからざることを
見しは他ならぬ忌まわしきこの目
天上の神々のこの身に下せし
希望捨てさす裁断を
自らかつて行いしこと
今かくこの身に報いする
嵐に襲われし花園のごとく
色美しき喜びはみな
強き風の前なぎ倒されぬ
麗しき園が、かくも激しく
姿をば変え得ることか
もはや何をか求めん
吹き倒されし花々は
再び立つことは無く
手折る事さえもできぬ
術もなく時を待つのみ
いつしか、再びこの園が
色とりどりに飾らるる日まで
ただ甘んじてこの運命
自ら受入るるのみ
02-10.28-12.20
花園は安寧な日々あたりのメタファ。
荒れてしまったそれは、ただ時の癒しを待つだけ。




