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1059 静かな夜 / そこに至るまで
悲しみの心の中に
星一つ流れ
沈黙の闇が
全ての動きを封じ
時さえ足音を忍ばせ
避けて通っていく
遠方の
かすかな輝き
銀砂のような
星々の光よ
全ての生あるものは
その動きを留め
生命なきものも
その語らいを止め
時の流れるままに
闇を払う
至高のものが
この地に至るまで
何一つ他に
生じるものは無い
12-9.26-11.11
※※※※
静けさの中で
かすかな不安と
大いなる期待と
はるかなる心と
はかない夢と
肉体の苦しみより
精神の痛みの方が
なんとひどく
心を破壊するのだろう
時は流れて
流れて、流れて
やがて至るのだろう
無限という大海に
そこでは一滴の水は
他から区別されない
光の輝き
冷たい風
そして夜の闇
ああ
12-9.26-11.12
そして何を思う




