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1056 理由は無くても / 点としての時間
愛してしまったら
もう理由はいらない
探そうとしたって
見つかりはしない
あるのはただ目の前に
愛しい人が一人
愛しているがゆえに
少しでも君の
そばに居たい
君が逃げ出さないほどに
何も理由はないけれど
それでも僕は君が好きで
君が好きで
それはどうしようもないくらい
愛しい人、本当に君は
いつまでも変わらない
君の美しさは
永遠なのだ
12-9.26-10.26
※※※※
君は自分という存在を
疑う事はしないの
ねえ!
時の流れの外に
君は確かに存在している
もうずっとずっと
長い間
僕の生はそれに比べれば
なんと短い
そしてその中で
"今"という時は
どれほどの意味を
もちうるのだろう
過去から連なり
未来へと続く
このほんの小さな
一点の中に
時の流れは
あまりに速い
点は点であり続け
そしていつの日にか
消えてなくなってしまう
12-9.26-11.3
線は点の集まりであるけれど、有限個の点では線は構成できない。
一つ一つの点としての時間をいくつ集めても歴史にはならない。
なんて。




