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1053 歩み
あと八日
再び一年が
過ぎ去った事が
もし暦というものが
なかったなら
僕は自分の
いや君と共に
歩いてきた足跡に
気付くことも
ないのだろう
一歩歩む先から
忘却という風が
足跡を吹き消して
僕等の後には
荒涼とした
砂漠があるだけ
後戻りはできない
ただ前へと進むだけの
その行程の中で
一体どんな宝を
僕等は掘り出せるのだろう
僕等は歩んでいく
その一歩一歩は
終末へと向いているのだ
12-9.26-10.20
...............
まあ、このころからなんだなあ、と。
終末への歩み。そのイメージはずっと失われなかったんだなあ。




