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1050 許し
全てを許す者に
人の心身の移ろいも
時の流れも
破られた誓いも
背信も
みな全てを
許そうとする者
全てを罰そうとする者
何の名において
その権利を得る
全てを許そうとするもの
そのような力が
どこに存在するというのだ
夢果てて
道はまだ続き
足跡ははるか後ろまで
そして踏み下ろされる一歩を
大地は受け止める
受け止める―受容する
日輝き
風吹こうと
木々が揺れ
葉がざわめき
木漏れ日が
揺れ動こうと
山は動かない
川は流れきて
海へと至る
魚はせせらぎの中
流れに逆らい泳ぐ
どこに至るでもなく
ただそこに留まるために
誰も否定はしない
それは当然の事
そして自然な事
あるがままにあって
けして許されたりは
しないもの
12-9.26-10.13
罰そうとする者の後に許そうとするものが出てくるのは、どうなのかなと思ったけれど全体の主題が許そうとするものだから、これはそれで正しいのかも。
許すまでもなく受容されるべきことがら。




