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1046 寝付く前に
なぜかは知らぬ心の高ぶり
そして来たるべき静かな眠り
時計の時をきざむ音
遠くの車走る音、そして
かすかな虫の声
夜の空気はすでに冷たく
理由もなく流れる涙
まぶたを閉じ目を伏せれば
部屋の灯りも消えて
生み出された新たな闇に
浮かび来る過ぎ去りし時
通り過ぎてきた物事、そして人
今は忘れてしまったような
それでいて心の中に留まっている
夜の闇の中
星一つ見えはしない
時さえも吸い込んでしまいそうな
深い深い暗闇
ああ、それでもきっと朝は来て
私の夢見は破られる
12-9.26-10.6
眠りに落ちる前の一時。そこで思うもの。感じるもの。




