0104 赤によせて
遠くはるかへ意識を超え、無の世界-無でありかつ有でもある世界。我々より上の存在と我々とが反発しあい、また順応しあって不可思議な溶け込み方をした視覚ではとらえようもない、真っ赤に染まった世界。心の端をつかまれ、その中に浸されているかのような、甘く、すっぱく。その海の中この心もいつしか溶け出し、すべてはカオスとなり、一つの心、一つの心、何物も別れることなく、一つ。全体であり部分は存在しえない。肉体というものがそのうちの一掴みを自らの中にいだき、わずかな時間、永遠の時に比すればほんのわずかな時間、全てを自らのものにする。心、ただ肉体の中にあってのみはじめてその意を明らかにするもの。それでいて常に肉体と反発しあい、求めるものは永遠の静寂。暗闇。何物も別れることなく、ただそれだけ。他に何を求めよう。流れて、流されて。知りつつも流されて。無意味な抵抗。すべては運命。定められた、この世に生ずる前から。何も我々の意思には従わず。永遠。ただそれのみを追い求め、赤く、赤く、真っ赤に染まったカオスの中。人の心は生じ、また滅し。すべて時の流れの中。何物も逆らうことを得ず。ただ運命の定めしままに。
01-8.5-10.4
これは、スター・レッドに寄せて、なのです。読んだときは、割と衝撃的でした。
その世界のイメージをぐちゃぐちゃにかき回して文字にしたみたいな?
ですから、意味をとることには意味がありませぬ
原作を知っている方は、もしかしたら何か感じ取れるのかもしれませんが。




