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1025 無と空
無という言葉
空という言葉
他の何よりも弱々しく
そして他の何よりも
大きいもの
全てのものの内にあり
全ての物を包み込む
そんな存在を
みとめられるなら
ああ、存在というものは
なんと確かであることか
そして存在というものは
なんと頼りないことか
それはその弱さゆえに
私の心を苦しめて
その強さゆえに
私の心を悩ませる
他に関わる事もなく
自らの存在を保てる
空というものがあるとしたら
他から認識されずとも
自らの存在を肯定できる
無というものがあるとしたら
なんと私の心は救われるだろう
30-5.24-7.4
なんか、般若心経とかを思い出す言葉
最初から最後まで、対比の構成




