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1016 愛しい人よ
風があなたの名を呼んで
どこへともなく過ぎていく
雨はあなたの涙
月の輝きはあなたの瞳
そうあなたを失ってから
私の周りはなんと
空しくなったことだろう
手を伸ばしてみても
誰に触れられるでもなし
得られる物も
得られる人もない
それでも私は
動かずにはいられないのです
どこかの所に、どこかの時に
きっとあなたは存在している
どうにかしてあなたのもとへ
行かなければいけないと
想いだけでは生きて行けない
想いだけでは動いていけない
それでいて、ああ
それはなんと私の体と
心を縛り付けているのだろう
あなたを失ってから
30-5.24-6.24
オリジナルの記述が、果たしてタイトルを意図していたのか、それともただの呼びかけであったのか。とりあえずタイトルにしてみましたが。




