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1008 うたかた
流されて
流されて
どこかに流れ着き
浜に打ち上げられるまで
ただ流されて
逆らう事なく
反発することなく
ごくごく自然に
そうして時を
過ごしていると
いつしか、ふと思う
過去となった時と
迎えるべき時と
そして今という一時と
通り過ぎてしまった所と
これから通る所と
そして今通りつつある所と
全てがうたかたであり
仮の世界にすぎないなら
この思いさえも
今という時の中の
幻に過ぎないなら
30-5.24-6.16
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そして、それらはある時みな、消え失せてしまうのです




