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1005 どちらの想いに
愛ゆえの悲しみと
悲しさゆえの愛と
愛ゆえの喜びと
喜びを求めるがゆえの愛と
一つの感情は次々
他の感情を引き起こし
一つの想いはまた
他の想いに働きかける
そして今、実際私は何を
求めたらよいのだろう
月の輝きと日の光と
人の生に欠かせぬのは
変わらぬことだけれど
どちらもまた
欠かせぬのだけれど
それでも人は太陽を見つめ
月の光からは身を隠す
昼と夜、光と闇
人の心を支配すべきは
一体どちらの輝きだろう
どちらの想いに私は
心委ねればよいのだろう
30-5.24-6.12
色々な想い、色々な考え
相互に干渉するそれら。では、そのどれに身を任せれば良いのだろう、と。




