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1000 あれは……
まどろみの中で
目にしていたと思ったものは
単なる夢に
過ぎないのだろうか
あれほどまでに
心が求めていたのは
単なる錯覚に
過ぎないのだろうか
その神秘的なまでの
美しさに惹かれたのは
単なる誤ちに
過ぎないのだろうか
そして私の求めていたものが
私を受け入れてくれたのは
あれも単なる夢に
過ぎないのだろうか
全てが遠くの世界へ
隔たってしまった今
私は何一つ
確かめる術を持たない
それで一人で悩むのだ
あの一時の事を思って
30-5.24-6.9
1000番目としては、これを
これは、夢での「あなた」との邂逅、と考えいていただいても構わないでしょうね。




