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怒れる妹

お久しぶりです!

更新が遅くなってしまいました。すみませんm(__)m。

 「引っ越しが決まったって。」

 お母さんが夜ご飯を食べている時に言った。

「え、ウソでしょ。」

 沙知が動きを止めてお母さんの方を見る。…そういえば、引っ越すのって今年だっけ。すっかり忘れてた。

「嘘じゃないわよ。引っ越すかもしれないって何回も言っといたでしょ。」

 お母さんは味噌汁を一口飲んでから沙知に言った。僕は隣で何も言えずに口をパクパクさせている沙知魚さんのかわりにお母さんに聞いた。

「どこに引っ越すの?お母さん。」

「どこか当ててみなさい。」

 隣を横目でちらり、と見ると今だにショックを受けているらしかった。目の前で手をかざしたら、やっと目に生気が戻ってきた。…沙知(わたし)でもそんなにダメージを受けてなかったと思うよ、多分。あんまり、覚えていないからわかんないけど。

「ヒントちょうだい。」

 流石にここで答えを言ったら怪しいよね。まぁ、47分の1の確率で当たるけど。いや、46分の1か。

「うーん、小4ってもう地方とか習ってるの?」

「馬鹿にしないでよ。この前習ったし、習わなくても知ってた。」

 復活した沙知魔王様が不機嫌そうに言った。…今日の沙知は自由自在に自分の種族を変えられるみたいだよ、お母さん。

「あら、ごめんなさいね。」

 流石三児のお母さん。あ、間違えた。こっちだと二児の母か。魔王が現れてもものともしない。

「そうねぇ、中部地方よ。」

「そんなんでわかるわけないじゃん。」

 ふて腐れた沙知がお母さんを睨んだ。恐い。沙知(自分)もこう見えてたのか。

「じっくり考えてみたら?」

 お母さんはごはんを食べ終え席を立った。


 次の日。

 「おはよー!千遥、沙知。」

「あ、おはよ。侑大。」

 ぼくは同じマンションに住む侑大を見つけて手を振った。そう、沙知(わたし)だったときは同じクラスだったけど千遥(ぼく)はクラスが違った。同じクラスだったら良かったのになぁ。

「おい、沙知どうしたんだよ。」

 下を向いて顔を上げない困った妹を見て侑大は僕に聞いた。…どうしたもんか。あの話はまだ話しちゃいけないからし。

「うーん、ちょっと色々あって。」

「たいへんだな。」

 少し首を傾げながらも侑大はそれ以上詮索しないでくれた。なんて良い奴なんだ。…今のナシ。大袈裟すぎた。

 3人で学校に向かいながらぼくは空を見上げた。

 この空ともさよならかぁ。

 

 千遥(ぼく)になって早くも1年半が過ぎていた。

 多分あと2~4話で中学校編に入ると思います。思っていたより小学校編が長くてびっくり。もしかしたら中途半端なところで中学校編に突入してしまうかもしれません。

 これからも更新が遅くなってしまうと思いますが、完結までお付き合いいただけるとうれしいです。

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