誕生!冒険者リュウと冒険者ミア
ギルドで登録!
隠れた才能発見!?
ボクとミアは朝ごはんに魚料理をお腹いっぱい食べた。
外はパリッと、中はホクホクの焼き魚は絶妙な塩加減で絶品だった。
ミアは魚が大好きだけど、なるほど…こりゃ好きになる。
「ふぁぁぁぁ~幸せだぁ。お昼もお魚料理食べたいかも。」
「うんうん!おさかな!大好き!」
ミアも満足したみたいで、満面の笑みで喜んでいる。
尻尾も元気にフリフリだ。
「あそうだ。ごちそうさまでしたっ。」
「?…おちそうさまでした!」
ミアは頑張ってボクの真似をしてくれた。
ちょっと間違ってるけど、健気に真似をしているところが可愛すぎる。
「んふふ。落ちそうじゃなくて、ご馳走さまだよ。」
「ごちそうさまでした!」
「よくできました。えらいなミア。」
「ぁぅ…////」
さて、朝ごはんも食べたし
まずは冒険者ギルドに行って冒険者登録をしに行こう。
「それじゃミア、今から一緒にお出かけしよう。冒険者ギルドってところに今から行こうと思うんだ。」
「冒険者になるの?」
「うん。ミアのお母さんとお父さんを探すのに便利なんだ。」
「…!うん!わかった!」
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【冒険者ギルド】シルト大陸本拠地
というわけで、数分後。
ボクたちはギルドの受付で、セルティさんと同じ制服のお姉さんに登録をお願いした。
受付のお姉さんは活発そうなスタイルのいい美人な人だった。
お姉さんは明るい茶髪で、ふんわりショートカットヘアだ。
悪戯っぽい笑顔が素敵な明るいお姉さんって感じだ。
ギルドの人って美人が多いなぁ…眼福眼福。
「かしこまりました。ではリュウジ様とミア様の冒険者名からお決めください。」
「本名でなくてもいいんですか?」
「はい。そこはお任せいたします。」
冒険者名か…本名でもいいんだけど、せっかくだし何か新しいのを考えたいな。
「ミアはミアがいい!」
「そっか。それじゃ…ボクもリュウでいいや!」
龍志ってなんだか、ザ・日本人!って感じだ。
いつもミアが呼んでくれる「リュウ」のほうがしっくりくる。
「かしこまりました。ミア様、リュウ様でお名前を登録させていただきます。」
これからはリュウと名乗っていこう。
「次は生体ステータスと魔法適性の登録をしますので、別室へ移動します。一緒にいきましょう。」
移動の間、ミアはずっとお姉さんの影を凝視していた。
「じーーー・・・。」
影の何が気になるのかな。
あれか、影を踏む遊びがしたいのかな?
ボクとミアはギルドの奥の部屋へと案内された。
部屋の中には石板がドドンと立っていて
その手前には水晶玉のような透明の丸い石が台座に固定されていた。
「こちらは触れたものの生体情報を検査するための魔法装置です。検査と登録は私が行います。」
「おお~奇麗な水晶玉だ…。」
というわけで早速検査だ。
というかボク、魔法なんて使ったことないし
魔法適性とか0だったりして。
「ではボクからやってもいいでしょうか?」
「はい。そちらの丸い石に両手を置いてください。」
ボクは水晶に両手を置いた。
すると水晶玉は明るく光った。
特に色とかはついていない。
そのままただ明るく光っている。
「測定が完了しました。手を放しても大丈夫です。」
「わかりました。」
「ステータスと魔法適性は今ご確認されますか?」
「はい。是非。」
「かしこまりました。では正面の石板に表示いたしますのでご確認ください。」
すると正面にあった石板に文字が浮かび上がった。
だけど困ったことに、ボクは文字が読めない。
「すみません、実はボク文字が読めなくて…お恥ずかしながら、読んでいただいてもいいですか?」
「かしこまりました。」
お姉さんの説明をまとめるとこんな感じだ。
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【ギルド職員ハーシーさんの解説】
リュウ様のステータスを見やすくするとこのようになります。
レベル:17
物理:34
魔法:120~121
俊敏:12
技量:132
体力:63
魔法適性【白】
特殊スキル:設計
リュウ様は特殊スキルをお持ちのようですね。
過去に記録のない新しいスキルです、
恐らく物を作ることに関連するスキルではないかと思われます。
サンプルとして記録させていただきますね。
また、リュウ様は技量がかなり高いようです。
この数値の高さならば、鍛冶などを学べばかなりの腕になれるかと思われます。
特殊スキルとも相性がいいはずです。
白は回復や保護に秀でた魔法適性です。
呪いやアンデット系のモンスターに対して耐性が最も強いとされています。
魔法ステータスは現在も増え続けていますので
測定時は120~121ですが、現時点での正しい数値ではありません。
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特殊スキルか、ちょっとうれしいかも。
というかボクって魔法使いだったんだ。
た、確かに23歳でいまだに童貞だけど…!
まだホ〇ワーツの招待状をいただくには早すぎる気がするんだ…
「ちなみにボクのステータスは冒険者ではどのくらいの強さになるのでしょう。」
「簡潔にお伝えしますと…弱いです。決してご無理はなさらずに、簡単なクエストから受注するようにしてください。」
「わかりました。肝に銘じておきます。」
ボクは弱い。
それをはっきりと教えてくれたのは彼女なりの優しさなんだろう。
ミアを守るためにも絶対無理はできない。
「お待たせミア。次はミアの番だ。」
「うん!がんばる!」
ミアは小さいのでボクが抱っこしてあげる。
初めて抱っこしたけどミアはホントに軽い。
まるで羽のようとはこのことだ。
「ぅぅ…これからは…もっとたくさん食べさせてあげるからな…ぐすっ…」
「おさかな!」
「うんうん!終わったらおさかないっぱい食べに行こう!」
なんてやり取りを後ろのお姉さんは優しい表情で見守っていた。
「お二人はご姉妹なんですか?」
「姉妹?いえ…この子は帝国兵にさらわれて、奴隷としてひどい仕打ちを受けていたんです。この子が死にかけていたところを、偶然助けることができて…。今はこの子の両親を探して旅をしています。」
「…こんな小さな子を…ひどい。」
お姉さんは表情を曇らせた。
「できる限り協力させていただきますので。いつでも頼ってくださいね!」
「ありがとうございます。助かります!」
と、そこで水晶玉に変化があった。
水晶玉の中心が次第に黒い光を強めていく。
黒と聞くとなんだか悪いイメージだけどミアの放つ黒い光はとても心が落ち着いてくる。
その光は優しく純粋無垢な黒色。
「すごくキレイだ…。」
「わぁ~…。」
ミアの測定も無事に終了した。
お姉さんの説明をまとめるとこんな感じだ。
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【ギルド職員ハーシーさんの解説】
では次にミア様のステータスを解説いたします。
レベル:2
物理:5
魔法:30
俊敏:9
技量:7
体力:19
魔法適性【黒】
特殊スキル:影
影…!?
おほん…お二人とも特殊スキルをお持ちとは…
特殊スキルを持った方は毎年1~2人くらいしか現れません。
ミア様の特殊スキルは影ですね。こちらは1つだけ記録があります。
かなり希少なスキルです。
記録では影から影への移動ができ、その速度は一瞬です。
その他にも、影を使って相手を拘束するなど恐ろしく強力なスキルです。
魔法ステータスがとても優れています。
適性は【黒】
重力 闇属性魔法 無属性魔法 攻撃魔法全般に秀でた魔法適性です。
将来はすさまじく強い魔法使いになると思われます。
この幼さで魔法ステータスが10を超えることはほぼありませんので。
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「ミアはすごいんだって。」
「ぁぅ…お腹すいた…。」
ミアはそんなことには興味がないみたいだ。
なんだかんだもうお昼だからこの後またお魚を食べよう。
「あそうだ、その…最後に一つ質問してもよろしいでしょうか。」
「はい、なんでしょうか。」
「過去に影の特殊スキルを持っていた人って、どんな人なんですか。」
「…。その方は今はどこにいるのかわかりませんが、ここのギルドのマスターです。ちなみに女性です。」
「?どこにいるのか、わからないって…行方不明なんですか?」
「いえ…その…。とても自由な方でして。その上影を使ってよく移動されますので我々では居場所を特定できないんです。神出鬼没です。」
「そうなんですか…ちなみに…ギルドのお仕事的な方は…。」
「お察しください…。」
「お疲れ様です。」
ギルドの職員さんもたいへんそうだ。
マスターさんにはそのうち会ってミアの影スキルについて教えてもらおう。
見つかればだけれどね…。
「あとはギルドカードを作成するだけですので外の待合室でお待ちください。ギルドカードの受け渡しが終われば登録手続きは全て終了となります。」
「はい。わかりました。ミア、行こう。」
「じーー・・・。」
「ん?部屋の角なんか見てどうしたんだい?」
あ、この光景見たことあるぞ。
猫がよくやるやつだ。
なんか猫って部屋の角とか何もない場所をじっと見つめてるときあるんだよな。
一説によるとお化けがいるのが猫にはわかるとかなんとか。
「あそこ…」
「あ…あそこが、どうしたんだ?」
「ぁぅ…女の人が見てる…。」
「………。ぇ」
いやああああああ!
やめてミアさん怖いから!
ボク霊感0だけどマジでお化けとか苦手なんですよ!
「マスター!そこにいらしたんっスか!?」
「ふぇ!?」
お姉さんが急に何もない部屋の角に声をかけた。
あれ?喋り方変わった?
ちょっと!?
お姉さんまでそんなこと言いだすのぉ!?
マジで漏らしそうなくらい怖いんですけど。
「ワォ!アタシが見えるなんて嬢ちゃんやるジャン!」
何もない部屋の角…いやそこにはあったのだ
影が。
その影の中から一人の女性が現れた。
その影が水面の波紋のように揺れ動き
中から女性がスッと現れた。
「よ!ハーシー!相変わらず仕事熱心ね!」
「マスターは不真面目すぎるんっスよぉ…。またライラック隊長が疲労で倒れちゃうじゃないっスか!」
「あはは!アイツはそんなんじゃくたばんないっしょ!」
「はぁ…全くもう。」
ギルドのお姉さんはハーシーっていうんだ…。
普段はこんな砕けた話し方なんだな。
なんていうかすっごくしっくりくる。
「あ…。おほん。失礼しました。驚かしてしまい申し訳ございませんリュウ様、ミア様。」
ってそうじゃなくて、この女の人がギルドマスターか。
一言で表すなら赤。真っ赤な髪の美女だ。
瞳も奇麗な赤色で勝気そうな鋭い目つきをしている。
服装はギルドの黒い軍服のような制服とその上から真っ黒なロングコートを羽織っている。
コートを着ていてもはっきりとわかるくらい
出るところはでて、引っ込むところはキュッと引き締まっている。
「興味深かったのでちょっと覗かせていただいた。すまない。」
「い、いえ、大丈夫です。」
「私はこのギルドでマスターをしている。リサーナだ。よろしく頼む。」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします。」
「じー・・・。」
ミアはリサーナさんが怖いのかボクの後ろにしがみついて
じーっとリサーナさんのことを観察している。
「お嬢ちゃんはいつから気が付いていたのかな?」
「お姉さんの影から…。」
そういうとミアはハーシーさんの影を指さした。
「あたしの影?」
「こりゃ凄い!最初っからバレてたんだね!ははは!」
「マスター?(にこにこ)」
「おおう。こわいこわい。今度スイーツ奢るから勘弁して!な!」
「ま…まったくもう。しょうがないっスね!」
ハーシーさんは甘いもの好きらしい。
「お二人さん、ハーシーも。よかったらこの後一緒にご飯でもどう?」
「すみませんマスター。私は仕事がありますので。」
「そっか、ハーシーはまた今度デートだな!」
あ、ハーシーさんがちょっと赤くなってる。
そんなこんなでボクとミアはリサーナさんとこの後食事に行くことになった。
ハーシー
年齢不明 ♀ 魔族
身長164cm
体重46kg
明るい茶色の髪、ふんわりとしたショートヘアのスタイルのいい活発そうな美人。
見た目は18~20代前半。勝気そうな茶色の瞳をしていて、悪戯っぽい笑顔が可愛い。
実はセルティとは幼馴染で同じ村出身の魔族だ。
ハーシーもセルティと一緒にギルドマスターに救われている。
服装はギルドの軍服で、軍服用の半パンを着用している
普段はギルドの受付を担当しており、セルティと同じ情報部に所属している。
性格はいつも明るく元気なムードメーカー。
仕事中はしっかりとした敬語を使っているが、素になると後輩口調になり、とてもラフになる。
カッコイイギルドマスターのことを尊敬している。が、素直になれないツンデレな一面もある。
リサーナ
年齢不明 ♀ 種族不明
身長178cm
体重54kg
腰まであるロングヘアー。真っ赤な髪をしており、勝気そうな瞳も血のような赤色をしている美女。
見た目は20代前半~20代後半。ギルドの軍服を着用している。
その上から真っ黒のロングコートを着ており、手には真っ黒な皮手袋を着用している。
コートを着ていてもわかるほど、出るところはでて、引っ込むところはキュッと引き締まっている。
豪快で姉御肌、仲間思いで情にもろい性格。不思議と人を惹きつける魅力がある。
実は元伝説級冒険者である。
現在は訳がありSS級冒険者となっているがその強さは計り知れない。
ミアと同じ影の特殊スキルを持っている。
伝説級冒険者
過去に【勇者】【魔王】と呼ばれた者に与えられた称号。
その強さは、一つの国を瞬時に消し去るほどだという。
現在は4人の伝説級冒険者が存在している。
リサーナは以前はその5人目の伝説級冒険者だった。