表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱のチーター  作者: 黒田 雷
1/5

1話 俺はいつも短期決戦

最近投稿できてなくてすいませんでした。

これから、今まで投稿した部分を直していくと思うので

よろしければそちらも見ていただけると嬉しいです。

楽しんでいただけたら嬉しいです。それではどうぞ!

 紺のスーツの前を開け、ネクタイをゆるく結び、Yシャツの第一ボタンをはずしたラフな格好をしている先生のおなかは、ズボンに腰を下ろしている。そして、何度見ても驚くほどに見事な1段腹だ。バスケットボール1個分くらいある。顔には、浅いしわがあり中年のおっさん間があふれ出ている。無精ひげもどこかにあっている。短足で身長は165cmいくかどうかくらいのずんぐりむっくりした体つきだ。そんな中井先生が低くて太い声で「授業始めるぞ。」といいタブレットを慣れた手つきで教室の前のモニターと接続した。それと、同時に生徒は話をやめ自分のタブレットをモニターに接続する。接続台数が51になったことを確認すると、先生はタブレットを操作し始めた。すると、すぐに今回の授業で使うと思われる穴埋め式の社会科の問題が俺のタブレットにも送られてきた。そしていつもどおり先生が、「んじゃ、まず何も見ないでといて。時間は5分。」とだけ言うとそれぞれ自分の机とたたき始めた。俺も白色の机に表示されたキーボードをたたいていく。1問2問とといていく中で机をたたく音は途切れることはない。夢中で机をたたいていると先生が「手止めろ。」と声を掛けた。まだ、半分も終わっていないが仕方なく手を止める。「おい、拓斗。お前だけ終わってないぞ。」と先生は笑いながら言うが、周りからは差別的な視線が飛んでくる。「ははは…」とあいまいに笑ってなんとかごまかす。こうして、今日も憂鬱な1日が始まった。授業は理解できないほどの超ハイスピードで行われ、完全に取り残された俺はただボーっとして授業を聞き流していくしかない。魔法発見とか魔法改革とかそんないつ起こったか知らない昔のことを覚えて何になるんだよと頭の中で文句を言いながらとにかく早く終われと願う。しかし、願いはかなわず意地悪に時間はゆっくりと流れていく。まだ、1時限目で睡魔が襲ってこないだけいい。そんなこんなで、昔ながらのチャイムが鳴り終えると一斉に教室が話し声で満ちた。


 トイレと水分補給を済ませて席に着くとちょうどチャイムが鳴ったが、先生はまだ来ていなかった。「ごめんごめん、遅れた~」とどこか楽しそうに水上先生が入ってきた。「あいさつするよー。お願いします。」それに続いて生徒も挨拶をする。俺も一応口だけ動かしておく。「じゃあ、今日はー。ここやるよー。」と言い、慣れた手つきでタブレットを操作すると生徒のタブレットには国語の教科書の10ページが表示された。「読んでいくから大事なところにマーカー引いてね。」と言うと水上先生はすぐに音読を始めた。この時代音読なんて機械にやらせればいい気もするが、水上先生いわく感情のこもった人の声をきいたり、自分で音読することが大切だそうだ。だから、水上先生の授業ではたまにこうして先生のいわば読み聞かせをきいたり、自分たちで音読することもある。水上先生は見た目からは想像ができないほど音読が上手だ。町ですれ違ったら完全にギャルだと思ってしまうような服や行動などそれらしいことは大体なんでも当てはまる。それに、バトルもなかなか強いらしい。これは噂だが、仮に本当だとすればギャップの量はカンストしているだろう。こんなことを考えているうちに授業は残り数分になっていた。先生の読み聞かせはそろそろ終わりそうなところまできている。そして、なんとかギリギリ先生が最後の1文字を読み終えたところでチャイムが鳴った。


 3時限目は理科だ。と言うことはあの新井先生の授業と言うことか、最悪だ。チャイムが鳴るとほぼ同時に新井先生が入ってきた。「えー授業を…はじめます、よ。」とやるき0パーセントな声で呼びかけた。身長は大体170cm強くらいだが猫背で手入れされてないひげは中途半端な長さになっている。細いフレームのめがねは傾き、そのしたからは深いクマが見えている。げっそりとしている体にはとても清潔とか健康と言う言葉は当てはまらない。「今日は…えーとなんだっけ…あ、そうだ教科書107ページのね。そうそう、昨日じゃなくておとといの復習からはいります。107ページのフィールドのとこ開いてください。」と先生が話している間にも周りの生徒はみなそろってノートをまとめ始めている。聞くだけでいらいらする新井先生の授業は、先生の声をBGMにしながら自習をするのが基本となっている。しかし、先生の話の中に重要なことが含まれていることがたまにある。それを探すことは砂漠の中から塩の結晶を探し出すようなことだ。周りの生徒がそれをしなくても大丈夫なのはそんなこときかなくてもわかる超エリートだからだ。ゆえに、エリートではない俺はそれをする羽目になっているがそんなに集中力が続くはずもなく5分もすると睡魔との闘いになる。そして、格闘すること数十分結局塩の結晶は見つからなかった。こんなことを繰り返していれば自然と成績が下がるのも当然だ。チャイムがなり終わると同時にクラス全員が第1フィールドへ移動を始めた。


 今日の4時限目は学年合同での団体実技だったはずだ。ならば、早く更衣室で着替えなければ遅れてしまう。早足で俺1人用の更衣室へ行った。普通ならチームで1つなのだが、チームに入っていない俺は1つの部屋を1人で使うことになっている。嬉しいような悲しいような感じだ。更衣室の中は薄暗く入ったとたんに冷気が肌をなでてくる。戦闘用の服に着替え、部屋にある唯一の武器の双剣(ツインソード)を手に取る。刃は薄いわけでもなく太いわけでもない、長さも普通くらいの練習用の剣だ。それを腰の後ろでクロスさせた鞘に収める。更衣室から出て集合場所に行くが、俺がぶっちぎりの1番だった。少したつと人が増えてきた。それぞれ個性豊かな武器や装備を身につけている。いつの間にか杉田先生も前に立っていた。とても65歳とは思えないほどごついからだをしている。「全員集まったようだな。では、はじめるぞ。今日は朽ちた森だ、精一杯がんばるように。」と昔の武士のような重くて低い声で告げると水色の渦のようなものが現れた。転移用魔方陣だ。その色は、この魔法の属性を示すと言われている。水色は空を表す。それを通り抜けた先は茶色一色の森だ。無数に存在する木には1枚の葉もなく、幹が腐って割れているものや倒れているものがある。地面は湿っていて粘土質だ。影を見ればコケ、キノコ、コケ、キノコだ。そして、ここから500mほどは離れているところに巨大なビルではなく木が存在している。あれは俺らの学校にある天空の巨木がモチーフになっていると先生は言っていたが、何も今にも倒れそうなほど枯れさせなくてもいい気がする。失礼だと思わなかったのか?まあ、そんな細かいことはおいておこう。心の中でつぶやいて朽ちた巨木へと向かった。空は、真っ赤に染まり不気味な感じをかもし出している。近頃、魔法学的にいるかもしれないと言う説がはやっているお化けが出てきそうだ。突如上空にそれも朽ちた巨木よりもっと遠くのフィールドの端に10という数字が浮かび上がっている。そろそろか。このカウントが0になったとき授業が始まり、同時に攻撃が許可される。『0』・・・「と言っても最初から動くやつなんてあんまりいな・・・」まで言ったところで俺の右後ろからジャキンと言う金属音と共にナイフが現れた。顔が凍りつく。「お、Sクラスのチータじゃねえか。ワリィナ一人だと何もできねえのに。ザァンネェーン」フードから覗いた悪意のあふれる口が見えた。その口は悪魔のような笑みそして笑い方をした。見たところ2人の不意打ち専門だろう。そこまで考えて大きく息を吐いた。「なんだ?ため息か。残念だなぁ…ん?」そして悪魔のような笑みを返してやった「残念なのはどっちだぁー!」気合の声と共に剣を抜きしその流れで前のやつを切る。首にあたり血の変わりに水色の気体を噴出す。そしてさらに追い討ちをかける。数回目に行ったところでこいつは実体を失い、数枚の帯状の魔方陣に囲まれ消えた。いや、正確には戻った。再び息を吐き、2本目の剣を剣を抜き振りかえる。「…っ!」その瞬間驚きが俺の中を雷のように駆け巡った。1人だと予想していた相手は実際には6人だった。「はぁー…」と3回目のいや、1回目のため息を盛大に吐いた。「ったく。普通あんな大人数で不意打ちするかよ。」と愚痴を一人悲しくもらした。不意打ちは少人数でするのが定番だ。だから、多くても3人かな、と予想していてのに6人とは精神的にとても答える。あの後は、なんとか1分ほどは持ちこたえたもののあっさりとやられてしまった。学校で配られたスマホがメールが来たことを教えた。それは、杉田先生からの評価メールが届いていた。どーせあれだろ。と思いながらメールをひらくと「チームに入りましょう。」の一言、「できるならとっくにやってるんだけどね。」と27件これと同じメールが入っている履歴を見てからスマホをスリープモードにした。授業が始まってからはたったの3分しかたっていなかった。

読んでくださりありがとうございました。

モチベーションアップにつながりますのでよろしければコメント・評価をよろしくお願いします。


では、裏設定行ってみましょう!

≪今回の裏設定≫

実技の担任の杉田先生ですが、孫がいます。

生徒の前では鬼みたいなのに孫にはすごくデレデレなんです。

ギャップがすさまじい爺さんですw


これからも小説を読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ