表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カササカス  作者: 未知風
「繋がった世界」編
8/79

六話「厄介者はどこまでも」

私たちは目指していた森の入り口へと辿り着く。奥が薄暗い。そして雨がぽつりぽつりと降り始めていた。


「着いたか。明彦、気が付いてるよな?」

「あぁ。付いてきてるな」

「えっ?何?」とすみれは聞いてくる。


私はそれに対して親指を突き立てて後ろを指差す。


「厄介学級係だ」


そう言うと、一斉に周りにいたみんなは後ろを振り向く。すると何もなかったかのような振る舞いでポニーテールを猫のしっぽのように揺らしながらこちらを雪下さんが歩いてくる。


「あら、偶然ね。こんなところでみなさん、危ないじゃないのかしら?雨も降るっていうのに」

「そうですね。公園の茂みに隠れては今まで私たちの後ろを陰から隠れては付いて来て。おかげに傘を持たないで。雪下さんこそどこへ向かうのかな?」


私の質問に対し、顔を赤めて唇を軽く噛み締めてる。どうやら、学級係の役目上見過ごすことは出来ないのと私たちの行動の興味の狭間で何も言い返せないのだろう。そして彼女はあまりにも何も言えなくて目から大きな水粒がこぼれ落ちた。


「みなみちゃん……」とすみれ。

「何よ。えっ、何で私泣いてるの?嘘よ。こんなの。だって私は……」

「俺らのクラスメイトだろ?今は役目なんて気にせず好きなことをすればいい。だってここは学校じゃないんだ」


私の言葉に少し黙り込んだ彼女は力強く頷いて言う。


「私も付いていく。お願いね、リーダー」

「あぁ。了承の証にあげる」


私は彼女に長い傘を与える。


「えっ?あなたのは?」

「俺のはリュックに入ってある。それにそれがあれば疲れた時も杖として助かるだろ?」

「……ありがとう」

「よし、ミルキー団は今ここで十人になった。例の調査のために森へ進む。各自気を付けろ」

「おぉー」


こうして私たちは森の中へと足を踏み入れていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ