十一話「空に向けて」
眩しい光と共に私は目を覚ました。眩しい太陽が体を包んでいた。
「おはよう。早く支度しろよ?いつまで寝てんだ?」と兄に声を掛けられる。
兄はそのまま廊下を通り過ごして家を出たようである。
カレンダーを見てみると、令和二十二年と書いてあった。
兄が通ってきた廊下を通ってリビングを出る。そこに母親は支度していた。
「あら、おはよう」
「お母さん、僕、なんか長い夢見てた気がするんだ……」
「じゃ、おかえり……かしら?」
「うん、ただいま」
「じゃ、早くご飯食べてね。父さんももう出ちゃったからね。あんただけよ。雨降ってるからみんな早く出ちゃったのよ」
「母さん、虫入れてないの?」
「何言ってんの?寝ぼけてんの?虫なんて食べるんじゃなくて観察するものでしょ?」
「ホントだ。何言ってんだか」
「はいはい、ちゃんとしてね」
私は朝食を食べ終えて身支度を済まして家を出る。それと同時に熊田秋彦を見かけた。
「秋彦!!よっ!!」
「おう。今日は何する?ミルキー団としてまた人を助けるためにゴミ拾い行くか?あっ、宝探ししたいな?」
「どっちでもいいけど、今日雨だぜ?今度にしような」
「それもそうだな、わはっはっはっー」
私は熊田秋彦の隣に立つ。今日もまた空に向けて傘を咲かすのだった。いつものように。
[完]
公開してから一年が経ちました。そしてここで完結です。今までご覧頂きありがとうございました。また、私の作品にお立ち寄り頂ければ幸いです。




