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七話「兄同戦」
本物の兄との再開に嘆いている暇はあまりなかった。
「ここだけではなく、色んなところにも俺らの仲間は連れてきた」
レッドアイは誰に向けたわけでもなく、言い放った。
「それがどうした?全員殺しちゃあいい話だ」
「できるかな?」
「煽るねぇ。試してみてもないのに」
彼はレッドアイと傘を交じりさせる。黒い傘に触れた途端、レッドアイは距離を置いた。
「何だ、それ。嫌な感じがしたぞ」
「あぁ、俺の前から使っていた傘だからそんなそこらのお前らの傘とは味が違う」
レッドアイと彼の話を聞いていた本物の兄は言う。
「黄金の傘を手に入れようかな?共同作戦だ、手伝ってくれるか?」
「僕からすれば兄同士だから兄同戦?」
「何か言ったか?」
「いや、分からりました、お兄様と申しただけです」
「かしこまるな」
こうして私たちはひとまず黄金の傘を奴から手に入れることから始まるのだった。




