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五話「年が過ぎた世界」
私はひとまず学校へと向かった。その間の建物もまた崩壊していた。中には病院や消防署など貴重な建物も崩壊していた。そして学校に着くと、校舎はグランドなどを含んで粉々に倒れ込んでいた。校門には次のように書かれていた。
『令和三十年 子供多数消失事件によりこちらの学校閉鎖。以後立ち入り禁止』
令和三十年……。それは私たちがいた頃から八年後に値する。さらに看板に文字で大きく書かれていた。
『何も救えないくせに大きく立ってんじゃねぇよ。滅べよ』
子供多数消失……。何も救えないくせに……。
そんな事件が私たちのいない間に起きてしまったのだろう。そう思った途端、私はあることに目が覚めた。
「これって俺たちのことじゃね?」
私は公園へと向かった。仲間たちがそこにいることを信じて。なぜなら、あまり建物もなく安全な場所だからである。




