表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カササカス  作者: 未知風
「カササカス」編(完結編)
71/79

三話「悪夢世界開幕」

兄である中原優也を追いかけていると、ピタッと止まった。そして彼は前で何かをしているように見えたが、手には黒い禍々しい傘を握り始めた。どうやら、フード付きの服のチャックの中と自分の体の隙間に出来た空間の中で傘を仕舞いこんでいたようだ。

彼は地面に傘の底を付けると、布が底まで伸びるかのように彼の服はマントとなり変わっていく。あっちの世界に行く前に見た黒いフード服を来た男や悪夢に出てきた男の姿にまるで似ていた。


「そうだよ、この力だよ。これから始まるんだよ。この世の滅びの時代が」


彼はそのまま傘を振るうと、彼のそばに立っていた電柱柱が倒れ込む。それと同時に電線に火花を飛び散らしてる。私は身の危険を感じてその場から離れた。


「誰だ?」


彼に私の姿がバレてしまった。


「何だ。こいつの弟か。こいつを殺した時は良かったよ。それにしても今、何でお前がここにいる?……あぁ、そうか。レッドアイの野郎か。あいつに意識が戻って罪滅ぼしとでも言うかのように俺が事を起こす前に来させたというわけか。丸腰のくせに」

「うるせぇ!!名も分からん奴が」

「そうだな。じゃ、お前、俺をこう呼べ。”黒影(ブラックシャドウ)”、と。お前とは事が済んでからも会う気がするからな。またな、丸腰君」

「おい、待て」


私が手を伸ばした時には、時は既に遅し。彼はマントをひらりと自分の体を一回転横に回るかのように舞うと、そのままマントと共に消え去ってしまった。まるでどこかのマジックショーを一瞬だけ見せられる気分だった。彼の言う通りに傘を盗まれてしまった丸腰の私には何も出来なかったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ