表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カササカス  作者: 未知風
「カササカス」編(完結編)
70/79

二話「私が亡くなった家族」

私は仲間たちと別れて自宅に帰る。インターホンを鳴らそうとベルボタンを押そうとした時だった。誰かが来ると思い、咄嗟に庭の方の電柱柱へと隠れてしまった。そこには私の兄の姿があった。黒いフード付きのパーカーを身に付けて玄関の外に出てきた。その後ろから玄関から顔を覗かせた母さんが話しかけている。あっちの世界に行った時よりも年は離れているようだ。


「優也、気を付けてね。あの子だってまだ見つかってないんだから」

「そろそろ忘れようよ、亡くなった俺の弟なんか」


彼はそう言った。私は仏壇の方を見る。そこにあったのは兄である中原優也ではなく私の写真だった。どうやら、あっちの世界に行ったら入れ替えられたようだ。


「それよりもさ、用心しなよ?母さん。最近流行ってるみたいだぜ、死んだはずの少年が大人になったからと言って姿が別人になったということで家族に面倒を見てもらってる犯罪が」

「そうなの?よく勉強してるのね」

「あぁ、だってこういう世界の方が面白いでしょ?」

「ん?何か言った?」

「ううん、じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」


彼は母さんに背を向けるなり、にこりと笑う。そしてそのまま私とは逆の方向へ行った。私は彼のせいで中に入れないため、母さんが家の中に入っていくのを見届けてから彼の後を追った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ