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八話「黄金の傘をめぐっての攻防戦」
黄金の傘に向けて崖をよじ登ってみたものの上を見たら、突き刺さるその傘まで遠くて諦めたくなる。さらにいつも地面に付けていた足が付かなくて怖く感じる。それでも私は私を信じている仲間のためにも上へ上へと手や足のつま先を使ってよじ登る。
途中くらいに登った時だった。後ろから次々と攻撃が私に向かって降りかかってくる。炎や雷、氷など玉になったりビーム状だったりして私の歩みを困らせる。あんまりやられると、足場がなくなる。
「おい、偽物。傘の上に乗れねえのか?そりゃ、ちっちぇもんな」と後ろから声が聞こえる。
彼は私の近くに見えるように来ては煽ってくる。彼の足には長い一本の傘が逞しく浮かんでいる。二本の折りたたみである私の傘ではそれは出来ない。さて、どうするか?




