二話「白から黒になった人たち」
私たちは森の中へ入っていく。ただできる限り私たちが泊まったあの宿から離れた道を奥へと進む。なぜならレッドアイさんたちが私たちを探しに来るからだ。その私たちとは修行をしているであろう私と雪下さんのことであり、もしかしたら熊田秋彦を匿っている私たちのことでもある。レッドアイさんに今は会えない。黒いオーラとフード。恐らく私が前に見た悪夢に何か似ている感じがしている。私自身が殺したアレだ。そしてあの夢で兄に会った。なら、敵のボスは私の兄なのか?
「おい、お前ら、そこで何をなさる?」
声がする方を見る。そこには城の中で白のローブを被った集団が黒いフードを被って私たちの前に鉢合わせしている。その中にはレッドアイさんの彼女だったであろうクレア・ハートさんもいて集団の一番前に立って私たちに問い詰めている。
「黄金の傘を探しに」
「なぜそれを?まさかお前たち、あの方のことを?いや、その目は違うな。探したらどうする?」
「使えるならもらう。使えなかったら捨てるそんだけだ」
「哀れなことを。あれがお前たちがここに連れてこられた元凶だって言うのに……ねぇ!!」
その言葉と共に黒い集団が私たち四人を襲う。人数が多いのもそうだが、レッドアイさんが城に入る時に言っていた通りナンバーワンだけの集団の実力がある。私たちだけでは勝てないと弱音を吐いてしまいそうになる。
「何負けそうになってるんだい。若造たちはまだ若けーのにダメだい。そうだろ、お前ら?」
後ろから年老いた声が聞こえてくる。それと同時に何人かの声が聞こえる。敵を何とかそちらの方に相対できるようにして見ると、そこにはかつてのミルキー団のメンバーたちと彼らの所属していたフードを着た人たちがいた。そしてその中心に立つのは傘作屋さんだった。




