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六話「頼まれ事」
森の影から姿を現したのはやはりレッドアイさんだった。全体を見渡しながら彼は副長に聞く。
「おい、何があった?というかなぜお前がそこにいる?」
「団長、あなたに頼まれたからですよ?ご存じないのですか?とうとうボケですか?」
「まだ若いわ!!」
「あなたが私にここに来させて女……雪下さんだっけ?……の方を頼むって言ったから来たのを忘れたのですか?下にあるあなたの体に付いているその木の枝みたいなのに向けて私の傘差しますよ?」
「あぁ、そうだった。ってなわけでこの凶暴な女……」
「誰が凶暴な女だー!!」
彼女の拳がレッドアイさんの腹に三連発直撃する。それでも腹を抱えながら彼は話をする。
「この副長に修行を付いてもらう。俺はお前だ」
彼は私に言った。そう、そして今……。
あの日から十年が経とうとしている。




