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三話「団長の決意」
彼が消え去った後の私たちはしばらく立ち止まっていた。
「おい、団長。行くよな?」と明彦。
「行きましょうよー」と眼鏡をかけた山田行彦を先頭にメンバーから声がかかる。
「お前ら、怪しい人には声かけられたらダメっていうの忘れてないよな?」
私のその言葉に反応して「やっぱりか」という表情をしながらため息が出る者たちがいた。しかし私の話はこれで終わらなかった。いや、終わる気なんてこれぽっちもなかった。
「だが!!俺ら、『ミルキー団』はこの調査を探すことに決めよう。自分の家に帰って準備をし、いつもの公園に集合。以上だ。さぁ、進むぞ」
「でも雨が降らなければ意味ないのに」
「すみれ。信じなければ何も起きない。それは俺らミルキー団の行動と同じだ。だが、今回は危険かもしれない。行きたくない者は来なくてもよい。雨でも決行する。集合時間は五時だ」
「了解」
私たちは共に帰りながら家が現れる度に離れていった。




