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一話「栄養は取れ」
どうやら私はいつの間にか寝かされていたらしい。
「ねぇ、団長ちゃん。どうして部屋に入って来ちゃったのかしらねぇ?」
この声はみなみか?それにしても目を開けても開けても前が見えない。暗い部屋だ。
「まだ起きないのかしら?私がおまんま食べさせてあげようかしら?」
私は起きようにもなぜか起きれない状況にいる。ここで起きたら何か嫌な予感がするからだ。というか「おまんま」って何だ?
「……あれ?もしかして団長……起きてますか?」
私は少し面白いので黙ったままそのままにしておく。
「起きてませんよね?あっ、私のミルク飲みます?ふふ」
その言葉に反応して私はつい体を起こしてしまった。そしてタオルが頭からポロッと落ちた。そこには赤面した雪下みなみさんと彼女の手に持つミルクを入れたコップが現れた。
「……うぅぅぅ」
彼女はガタガタ揺れている。まるでかの学級委員の威厳はどこへやらと感じだ。
「雪下さん、私は何も聞いてないし見てませんから」
「キモイですよね。一回死んで来ます」
「女の子なら当たり前だから!!死ななくていいから!!」
その時、扉が思いっきり開く。
「いつまでイチャついてやがる?さっさと栄養取りやがれ、雑魚寝ども」
私はいつの間にかそこに立っていた赤いフードに言われて彼女と共に宿を出た。宿にいた他の者達はもうここにはいなかった。




