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十一話「道」
目の前いる男は私たちを一目見るなり、ため息を付いた。
「見るからに全員子どもか。一応、王様に合わせておくか……着いて来い。もし誰か一人でも離れれば連帯責任として発覚時点で殺す……いいな?」
私たちは首を縦に振った。声が出なかった。彼の後ろをみんなで付いて行く。
緑豊かな草原、上にそびえ立とうとする木々。
たまに聞こえる川の音などの自然の音。
私たちは何度か休んで王宮に向かうのだった。何度か友達同士で話そうとしたが、彼に「あまり今は君たちは話さない方がいい」という強い眼差しの目で言われたその一言に従わざるを得なかった。
そして木々を抜けた時、大きな城が見えてきた。それは日本の将軍達が過ごしていたであろう和風系ではなく、西洋系の豪快な広い城だった。
更新がかなり遅くなってすみません。本日より、再開です。